撒き餌レンズの隠された機能大公開!

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GXR+A12 50mmF2.5

一万円出せばおつりがくる純正レンズ、それがEF50mmF1.8II。びっくりするほど安いが、画質は(絞れば)凄い。
通称は「撒き餌」。安いからといって手を出すと満足してしまい、より高いレンズを買ってしまうキヤノンの商法である。
さてそんなレンズの弱点だが、質感が値段相応だと言うことだ。もちろん映りに関係することではないのだが、その安っぽさが尋常ではない。特にMF時のスカスカ感はひどいと思っていた。いったいどんな構造なのだろうか?そう思っていたある日の出来事。

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分離!




…おかしいな。このレンズってそんな機能あったけ?いや、そもそも分離機能って何だよ。
机の上からうっかり落としてしまい、見てみるがレンズが二つに。あれ?他にも何か落としたっけ?と本気で考えてしまった。
というわけで壊れてしまった。
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壊れてしまってどうしたかと言うと、即撮影。そして内部の観察。工業系の人間は内部メカにテンション上がってしまうので、レンズには悪いが、この状態で動かしてみた。けなげに回るAFモーターが印象的だった。さすがに一万円でおつりがくるレンズなので、内部はビックリするほどシンプル。
さて、ある程度楽しんだところでさてどうしようかと悩みだす。プラスチックゴミで出そうかと思ったり、50mmを買いなおすならシグマか、ツァイスどちらにしようかと思ったり。とりあえずくっつくかな?と組み合わせてみたら、プラモデルのごとくパチンとくっついた。

修理完了。

いや、何が何でもシンプルすぎるだろ。と思ったが、まあとりあえず動作に問題なく、ピントも問題ないので一件落着。ただ50mmレンズはそのうち更新したいところ。今回分離合体したF1.8でもまあ問題ないが、フルタイムAFでなかったりうっかり分離合体するのであまり好きではない。

Canon EFレンズ EF50mm F1.2L USM 単焦点レンズ 標準

Canon EFレンズ EF50mm F1.2L USM 単焦点レンズ 標準


せっかくLレンズが揃っているので、勢いでEF50mmF1.2Lを導入しようかとも思ったが、値段を見て冷静になった。F1.8の十倍の値段の価値があるとは思えない。
シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM キヤノン用 50mm F1.4 EX DG HSM EO

シグマ 50mm F1.4 EX DG HSM キヤノン用 50mm F1.4 EX DG HSM EO


純正のF1.4より評判のいいシグマの50mmF1.4。ただし大きめ。画質は良いけどイマイチ好きになれない。
COSINA Zeiss Makro Planar T*2/50 ZF (ニコンAis)

COSINA Zeiss Makro Planar T*2/50 ZF (ニコンAis)


上の商品紹介ではニコン用だが、もちろん買うならキヤノン用。コシナカールツァイスにはプラナーF1.4があるが、個人的に好きなのでF2のマクロプラナー。名前のとおりマクロに強く、ハーフマクロレンズとして使える。50mmのマクロといえば純正のEF50mmF2.5と、シグマの50mmF2.8があるが、それに比べて一段ほど明るい。MF専用レンズなのでこれらと違ってAFが使えないが、MF専用レンズの使用感はものすごく好きだ。ただしお値段10万円。F1.2Lと同じぐらいのお値段である。
同じスペックのレンズとして、OMの50mmF2マクロがある。中古相場は5万円ほどで、OMレンズとしては高い部類。評判が良く、マクロプラナーに比べればお値段半分。しかし、設計はだいぶ古い。そしてEOSで使うにはマウントアダプター経由なので絞り操作が面倒である。

まあそんなこんなで、とりあえずしばらく金欠が続くので保留中。使わない機材を売って余裕ができれば何か買うかもしれないが、優先順位はかなり低い。というかGXRの50mmユニットが優秀すぎて、これがあれば何もいらない。
今欲しいのは35mmのレンジファインダー用レンズだ。できればノクトン35mmF1.4。でも本当は、それ以上に冬を乗り切るための加湿器が欲しいのである。