撃てない大砲より撃てる拳銃

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GX200(液晶で見たときは結構明るく撮ったつもりだったOTL)

 海の果てから復活しました。さて、日本は台風一過で天気も良く、空も澄み渡っています。絶好のサイクリング日和であり、撮影日和!
 なのですが、とりあえず所要を済まさねばならず、ブロンプトンで夜まで走りまわっていました。時刻は9時を過ぎてから、ようやく一眼持ってクォークで夜の街へ。いや、ロードはいいね。速い。
 しかし、どうもE-30は夜に弱いので、結局GX200が大活躍することに。やっぱり夜景には三脚は必須だね。三脚が入るバッグか、バッグに入る三脚を買うかで悩みどころ。

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 あと2か月ほどでGX200を買って一年が経とうとしています。何度も紹介していますが、GX200は素晴らしい。小さなボディに大きな可能性。E-330を主役の座から引き下ろし、E-30を導入させることとなった驚異のカメラ。決して画質が良かったわけではない。画質だけならIXY910ISの方が良かったし、E-330とは比較にもならない。が、その小ささと使いやすさ。道具というより体の一部のような一体感がある。普段はポケットに入れておき、さっと出してさっと撮る。一眼では決して真似のできない芸当を可能とする。唯一の欠点がISO感の実用が150までという高感度の弱さ。緊急用でも400が限界。しかし、かといって夜景に弱いかというとそうでもない。長時間露出が可能なので、しっかり固定してやれば何の問題もない。小さな四角いボディはちょっとした平面で固定を可能とする。なにも無い時は必殺の「根性手ぶれ補正*1」を使えばいい。
 そんなGX200は撮影に行くとき以外でも、常に持ち歩いている。出動回数はぶっちぎりのNo1だ。次第に一眼よりもGX200での撮影が増えていき、わざわざ一眼を持っていく必要があるのか?と思う時もたびたびある。もちろんGX200とE-30の画質はE-30の方がはるかに高く、ボケもある。操作性も良い。
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E-30+14-54mmF2.8-3.5(本日唯一の成功写真)

 が、最近切実に思うようになったのは、結局いかに高性能のカメラだろうとも、シャッターチャンスの時に持っていなければ何の意味もないのである。はっきり言ってE-30は「今日は撮りにいくぞ!」という気持ちで無いと持ち歩かない。大きく重く、それだけでバッグが占有され、撮影するのも周囲の目が気になるからだ。その点GX200は別に目的は無くとも、なんとなく持っていく。そして撮る。下手な鉄砲も数撃てば当たる戦法で、撮りまくれば一枚ぐらい「当たり」がある。
 その点E-30はそれが使いにくく、少数精鋭的な使い方を強いられる。基本性能もあって「当たり」の確率はGX200よりも多い。が、「当たり」の総数はGX200が勝りつつある。撃たなければ当たらないのだ。
 ものすごく脱線するが、なんで第一次世界大戦で、飛行機が兵器として急速に発展したのかも同じ理論。当時の出来たての飛行機は、戦車砲一発ぐらいの爆弾しか積めなかった。が、戦場で後方にいる戦車は一発も撃てないわけで、それなら一発でもぶち込んだ方がいいのだ。まあ細かいこと言うともっとたくさんあるのだが、語りだすと止まらないので終了。
 で、つまり「小さい=強い」ということだ。持ち運べなければお話にならない。ということで、E-P1とかGF1を見ていて、やはりこれからはマイクロフォーサーズの時代だなと思う。いつも通りの結論。なのだが、どちらも「絶対に欲しい!」という気持ちまでは届かない。ぶっちゃけE-30を買う時の気持ちよりは大きいのだが、まあ先に述べたように、E-30はGX200のおかげでE-330を買いなおさないといけなくなってので、当時ある一眼から消去法で買ったもの。でも、でかいカメラは存在感があってこれはこれで好き。そんなE-30も、買って一年未満で買いなおすわけにもいかず、マイクロフォーサーズも貯金切り崩してまで欲しいわけでもないので保留中。
 そういえば今月末に、オリンパスから何かしらの発表があるらしいので、そこで今後どうするか決めよう。E-P1の後継機がいい感じなら買うかもしれないし、いいレンズが出たら買うかもしれない。というか、E-30を買ってから一本もレンズを買ってないので、そろそろ増やしたいが、「これからはマイクロフォーサーズだぞ?オールドフォーサーズレンズなんか買ってどうする?」という、マイクロフォーサーズのボディを買う予定もないのに思っている。まあ、マイクロフォーサーズ関連でピンと来なければ、マイクロでも活躍できそうな、9-18mmや50mmマクロあたりを狙ってみようと思う。
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 やばいぞE-30。ていうかGX200E-330を引退させ、その後継であるE-30すら引退させる気か!でも大丈夫。E-30でしか撮れないものはたくさんあるので、E-30はまだしばらく主力です。いかついペンタプリズムは伊達じゃない!

*1:脇をしっかりと締め、息をひそめ、静かにその時を待つ。全神経を一点に集中させたとき、奇跡は起きる!