Leica is a religion「Leica M4 購入」

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EOS5D2+EF100mmF2.8L MACRO(以下ブツ撮り全て)

ライカはあまり好きじゃない。なぜなら宗教じみているからだ。明らかに法外な値段と、多くの伝説。
でも、最近のフィルムカメラ熱の再燃、そしてレンジファインダーへの興味もあり、とうとう足を踏み入れてみた。
もっとも、手にした最大の理由は他にあるのだが…。

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LeicaM4+SUMMICRON 50mm F2

時代を感じさせない映りに驚いた。フィルムはフジのSUPERIA PREMIUM 400。カラーネガだが色を出すのが面倒なので即グレイスケール。とりあえず光線漏れが無いかのチェックでカラーネガを使った。結果は問題なし。即実戦投入。30分仕上げ万歳。
さて、購入の顛末であるが、実は結構切実な理由があるのだが、クサイから心の奥にそっとしまっておきます。購入時期は今月初め。E-P3よりも前である。そもそも私はペンやOMといった米谷さんが設計したカメラが大好きだが、その思想の根幹にあったのはライカだった。ペンはライカのサブとして設計され、OMのサイズはライカが元だ。興味がでないわけが無い。
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買ったのは1967年製のライカM4と1955年製のズミクロン5cmF2。先日買ったE-P3の嘘くさい質感とは別世界である。持った瞬間ズシリと来る。重いんだけど重くは無い、という不思議な存在。
ライカといえばM3が超有名である。私も初めM3目当てで店に行ったのだが、最終的にお持ち帰りしたのはM4であった。確かにM3(初期型)の作りは素晴らしかった。これでもか!というぐらい作りこまれ、工業製品というよりは工芸製品という印象すらもった。が、フィルムを入れる作法があまりに常識を逸していたため、M4になった。M4だっていまどきのカメラと比べると随分面倒だが。
M4が良かったのは他にも巻き上げのしやすさだったり、巻き取りのしやすさだったり、とにかくM型ライカの中で特に使いやすく感じた。ちなみに一番使いやすかったのはM5。あれはサイコーだった。けどライカ買いに行ってM5はなんか間違っている気がするからやめた。M6もまたしかり。
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LeicaM4+SUMMICRON 50mmF2

使ってみた印象だが、ライカを初めて使う、というよりはレンジファインダーをはじめて使ったので、はじめは戸惑った。一眼レフに比べ正確なピントあわせができないからだ。が、慣れてくれば街中スナップでは一眼レフよりも使いやすい。ざっくりピントを合わせてシャッターを切ればいい。なかなか快適である。優しいシャッターのOMと比べても遥かに大人しいシャッター。巻き上げの感覚もOMと比べ遥かにいい。M4なので露出計は無い。なので露出は全て勘。勘でも撮れるネガフィルムに感謝。たぶんポジフィルムだと酷いことになってたはずだ。
ライカが来たからOMの出番が減る、ということは無く、一眼レフの良さも再認識できた。決して安い買い物ではなかったが、別の世界が見れて大変満足している。あえて言おう、超楽しいと。