X100はM型ライカの夢を見るか

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E-P3購入時に私を悩ませたのは、X100というカメラだった。明らかにM型ライカを模したデザインは、もちろん格好いい。独立した絞りリング、シャッタースピードダイヤル、露出補正ダイヤル。そして、内蔵されたEVF/OVF。発表時から心躍っていたが、結局E-P3を選んだ。当時はノクトン25mmF0.95を気に入っていたし、レンズ交換式カメラの方が好きだったからだ。
しかしノクトンの熱も冷め、E-P3で撮る写真のほとんどは17mmパンケーキによるものとなった。レンズ交換式カメラはEOSに任せる形だ。サブカメラがレンズ交換式じゃなくてもいいや、ということになり、再びX100の存在が浮かび上がるのだが…。

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X100がE-P3(+17mmパンケーキ)に対し勝っている点は、撮像素子のサイズ、レンズがやや明るいこと。そしてかなり寄れる。VF-2無しでEVFが使えるなど。そしてプレミアムな価格だけあって質感と性能にはかなり気を配っている。はずだったが、触ってみるとその「安っぽさ」に気づく。
上の写真のライカはM4で、M3に比べるとだいぶ安っぽい。だが、X100の安っぽさはそれを遥かに上回る。なんというか、作られた高級感なのだ。質感は銀色のコンデジと大差は無い。最大の問題は操作性が絶望的に悪いことであり、コンデジからそのまま持ってきたようなUIと、もっさりとした動作。とても高価なカメラなのに、ちょっと残念だった。画竜点睛に欠く、というよりは竜頭蛇尾な完成度。
ただ、このシリーズはまだ続くようなので、今後に期待したいし、応援したい。