海外旅行で役に立つカメラの条件

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DMC-G2+ED 50mm F2マクロ

以前海外出張した際、ブロンプトンも連れて行った。交通機関の発達していない国では大変役に立ったが、そういう国は自転車が珍しく、折りたたみとなるとさらにである。おかげで止まれば現地の人に囲まれ、いろいろ面倒になった。
それはそれで楽しかったが、外国で交通事故にあわれたら責任が取れないと上司に怒られ、今年は持ってこないように釘を刺された。なんてこったい。
カメラは前回E-30とGXRが失敗だったので、E-P3とG20mmF1.7の組み合わせで行きます。ということで今日は、海外旅行で役に立つカメラの条件を、趣味全開で語りたいと思います。

前回はE-30にパナライカの14-150mmと50mmF2マクロ、GXRにA12 50mm F2.5とS10 24-72mmを持っていった。結果として最も活躍したカメラはiphone3GSだった、というオチはこのブログで何度も紹介している。次点はGXR+A12 50mm F2.5、E-30+PL14-150mm、GXR+S10 24-72mm、E-30+50mmマクロと続く。
このときの経験から学んだのは、持ち運べなければ何の役にも立たない、ということ。治安の悪い国では大きなバッグに大きなカメラをもって、ファインダーを覗いていたら確実に狩られる。なるべく荷物は少なくし、撮影時に目立たないようにしなれればならない。なのでiphone大活躍だったわけだが、やはり写真を趣味にするものにとって、その画質には満足いかない。持ち運びやすさと画質を両立したカメラとして、かろうじでGXR+A12 50mmが該当し、それなりの活躍をしてくれた。が、ちょっと大きい。あと一回り小さければ…、と思いつつ撮影をしていた。なので、今回は同じような性能を持ち、一回り小さいE-P3とG20mmF1.7の組み合わせを選択。
単焦点一本勝負!も楽しいが、ズームレンズもやっぱり必要だ。ということで、G14-45mmも持っていくことにした。本当はパナソニックの電動ズームがベストだが、帰国後は12-50mmが届くし、今回のためだけに買うのももったいない。E-P3付属の14-42mmは寄れるのが強みだが、沈胴面倒だし、沈胴しても大きさあまり変わらないし、G14-45mmはレンズ内手振れ補正があり、動画に強いので採用した。持ってて良かったG14-45mm。けど、今買うなら確実に電動ズームがオススメ。

といういきさつで持っていくカメラが決まったわけだ。私は旅行ではなく仕事で行くので軽装だが、海外旅行をする人にはどんなカメラがオススメかを考えてみた。となると、GPS内臓の高倍率ズームのコンデジという、楽しくない結論に至る。なのでコンデジは無しの方向で考える。
まず個人的最重要事項だが、それはダスト対策。ここでいうダストとは撮像素子についた埃のことで、これが撮像素子に埃が付くと、撮影した写真にはその場所に黒い染みや黒点が写るようになってしまう。今回は私はE-P3を選んだわけだが、マイクロフォーサーズはオススメだ。というのも、フォーサーズのダストリダクションは完璧で、人生で一度もダストに巡り合っていない。EOSもGXRR-D1も、ありとあらゆるデジカメで撮像素子に張り付くダストに悩まされたが、フォーサーズE-330もE-30もE-P1もE-P3もDMC-G2も気になったことが無い。防塵をウリにしたGXRがエジプトの砂漠であっさりダストが入ったものの、E-30は砂漠でレンズ交換してもなんとも無かった。GXRはその前にもなんでもないところでダストが入っているなど、ダストに対する防御力はかなり低く感じた。EOSは植物園で撮影中ダストが入ったことから、屋外でのレンズ交換は自重しているが、フォーサーズではどこでもどんな時でも気にせずレンズ交換できる。フォーサーズはダストに関しては最強である。まあ最近は他社もかなり性能を上げているから問題ないかもしれないが、撮像素子にダストが付いた後の撮影中の残念感は半端ないです。

とはいっても、フォーサーズAPS-C機に比べ画質がやや劣る。気合を入れてフルサイズ機もいいが、携帯性はとても大事。はじめから撮影メインならフルサイズでも問題ないが、多くの人が観光だろうから、荷物は軽いほうがいい。お土産などを買うことを考えると、バッグのスペースをカメラに占拠されるのも避けたい。なので、理想はコンパクトカメラだが、レンズ交換式に限定するとミラーレスしか選択肢が無くなる。一眼レフもいいが、ファインダーに集中するのは危険で、治安の悪い国ではファインダーを覗いている間に何かされるかもしれない。治安のいい国ではそれなりに使えるが、盗難の危険性は変わらない。一眼レフは世界的に見ればかなり高価な物なので、狙われる可能性が高い。ミラーレスのほうが実際は高いが、他所から見ればコンパクトカメラと変わりなく、優先順位は落ちる。とはいってもコンデジも狙われるので、もつなら肌身離さず持っていよう。バッグに入れて、背中にバッグを背負っていても油断は禁物。静かに背後から忍び寄り、気づかれないようにバッグを開け、持って行くのは普通の出来事だ。ダサいが、バッグは前にあったほうが安心。でもまだ奪われる可能性もあるけど。できればチェーンか何かで体に繋いでおくのがオススメ。旅の思い出はなんとしても死守しよう。

海外旅行で役に立つカメラの最大の条件は、旅の楽しい思い出を残すこと。旅の重荷になってはならないし、嫌な思い出を残してはならない。楽しい思い出をつくり、その時間を綺麗に保存する。携帯性と画質の両立。私が行き着いた結論はミラーレスカメラだった。本当のところ、最近はコンデジの画質も素晴らしいからコンデジがオススメ。さらに言うと、ケータイのカメラもオススメ。特にケータイで撮った写真はすぐに共有できるのが強み。


とにかく大事なことは撮影じゃない、旅を最高に楽しめるかどうかだ。