自転車を趣味にする

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 あなたの趣味は何ですか?私は「自転車」と答える。少し前までは全く理解されなかったが、自転車ブームと言われる昨今ようやく認知されるようになってきて嬉しい。ただ、あまりにも生活に溶け込みすぎて、趣味かどうか時々分からなくなる時もある。
 そんな私と自転車について語りたいと思う。

 自転車がいつから好きだったのか?という質問をされると返答に困る。というのも、いつから好きだったか分からないのだ。最近気づいたのだが、どうやら一般的にはママチャリで何十キロも移動しないし、パンク修理といった整備も行わない。私はホイールの振れ取りまでやっていました。おかげで中学校への通学用に買った自転車は、10年経っても未だ現役だった。"だった"というのは、家族に譲渡したら一年でサビサビのボロボロになり、土に帰るのを待っている状態になってしまった。
 それが専門学校に通うようになり、初めてスポーツ自転車を買うことになった。それは専門学校で知り合った友人の影響が強い。というのも、それまで私の感覚では「自転車=ママチャリ」であり、それ以外の自転車は無いと思っていた。しかし、ホームセンターを見るとマウンテンバイク(当ブログで以下MTB)みたいな自転車がある。18段変速とかあって、こっちの方が良く走りそうだ。コツコツ貯めた小遣いを握りしめて自転車屋の門をたたき、そこで出会ったのがメリダだった。青いこの自転車が格好良く思え、値段を聞くとまさかの4万円近い値段。いっても2万だろうと高を括っていた私は度肝を抜かれた。結局勢いで買ったのだが、その後の調べで自転車とはそのくらいするのだと知った。というかママチャリが安すぎる。
 こうしては正式に自転車生活が始まったわけだ。なので、一応いつから始めたのかと聞かれると「専門学生のころから」と答えるようにしている。
 その後、ダホンのメトロD6、細山製作所クォークブロンプトンと買い足して現在に至る。ちなみにメトロは里子に出して現在手元にはない。買ってはいないが、知り合いから譲り受けたスコットの古いMTBを持っている。が、輪行袋を被って実家の倉庫に鎮座しているので出番は少ない。メリダのお下がりなどで装備は一新され、いつでも走行は可能。
 自転車の何が好きかと言われれば走るのが好き。それも、限りなくシンプルなところが好き。エンジンは付いていない。走るために省けるものは完全に省かれたそのデザインが好き。クロモリロードの細いシルエットも、カーボンバイクの複雑な曲線も、折りたたみ自転車のギミックも好き。まあ、良くわからんが好きなものはしょうがない。
 完全に生活の一部に取り込まれ、自転車の無い生活が考えられない自転車ジャンキーです。こんな私ですが、今後ともお願いします。