135mmレンズを通し、感じたこと

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E-30+OM50mmF1.4(サムネイルだと135がぼけて見える…)

 小さな金属音。それがすべての始まりだった。この日仕事も終わり、さて、夜景でも撮りに行こうかとレンズを選んでいたときのことである。出動回数のあまり無いこのOM135mmを、たまには使ってやろうとレンズを外したとき、カチンと言う音がした。そして、レンズのロック解除ボタンが、押さえ込まれたまま戻ってこれなくなった。つまり、レンズがロックできない。
 壊してしまった!と思ったが、まだ直せるかもしれない。久しぶり精密ドライバーを用意して、レンズの修理に取り掛かった。

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E-30+ZD14-54mmF2.8-3.5

 OMシステムを揃えていたとき、望遠レンズがほしくなり購入したのがOM135mmF2.8だった。100mmのほうが遥かに小さいが、100mmまでは中望遠、135mmから望遠レンズという個人的な理由から購入。GX200のテレコンを付けたときも換算135mmだし、70-300mmもワイド端140mmとほぼ135mmだ。どこかのサイトで135mmまでパースがついて、135mmからパースがなくなると言っていた気もする。
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 さっそくレンズを裏から分解すると、1秒で原因究明。板バネがボタンを押しているだけの単純な構造で、板バネが外れただけだった。そっと戻して終了。
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E-30+ZD14-54mmF2.8-3.5

 ということであっさり元に戻った135mm。なんかこんなことをしていたら外出する気にもなれず、撮影には行かずじまい。ただ、この写真を撮っていていろいろと閃いたことがあった。

 ふと急に、E-620じゃなくて、E-30にして良かったと感じた。理由は簡単で、大きいからだ。がっちりとしたボディ。設定をダイレクトに変更するボタン。そして、大きなグリップ。唯一の欠点は防塵防滴でないことで、これはたびたび泣かされる。が、小雨ならタオルで拭きながら使っているが、壊れないから良しとする(良い子はまねをしないでください)。
 となると、昨日のiphoneから更新した際「マイクロフォーサーズ」への移行を考えていることを言ったが、現状で不満が無いのであればその必要も無いわけだ。今後、防塵防滴のフラグシップのマイクロフォーサーズが出るかもしれないが、昨今のオリンパスの動向を見るとあまり期待はできない。ノーマルフォーサーズが盛り上がっていた時期に生まれたE-30は、なんだかんだ言ってE-620の陰に隠れつつも「オリンパス唯一の中級機」として完成されたカメラだ。キットレンズの14-54mmF2.8-3.5IIも、E-1から続く名レンズを改良しているだけに、非の打ち所の無いレンズだ。この組み合わせは最強で、これからもやっていける。
 となると、マイクロフォーサーズ貯金なんて考えず、そのままレンズに投資できるという考えにいたる。14-54mmの罪なところは、竹レンズの素晴らしさを体験させてしまったことだ。オリンパスの梅レンズは価格の割りに描写はいいのだが、いかんせん軽さと小ささを追求するあまり作りがチープである。E-30を持ったときの程よい重さは、「ああ、写真撮ってるな」という感じにさせてくれる。重くていいじゃないか。と、フォーサーズシステムの利点を否定している気もするが、気にしない。というわけで、レンズは竹以上と決めた。
 しかし、実際のところ現在フォーサーズレンズは14-54mmと70-300mm、そして18-180mmの3本だけだ。14-54mm以外は梅レンズという事実。結局OMレンズばかり増えている現状だ。というのも、E-30発売後マイクロフォーサーズが熱くなり、マイクロへの移行を考えるあまり投資できなかったのだ。
 だが、だいぶ吹っ切れた。レンズを買うとなると、長らくパナソニックの25mmF1.4を考えていた、しかし、14-54mmの標準域も決して悪くなく、そもそも短焦点って不便じゃん?ボケがほしけりゃフルサイズのフィルムカメラを出動させればいい。ということで短焦点は没。50mmF3.5マクロもかなり悩んだが、OMの50mmF3.5マクロが結構良い写りするので保留。中古でいいのがあれば買うかもしれない。
 広角、標準、望遠ズーム。この内標準ズームは素晴らしいものがあるので良い。そして、望遠ズームは一応70-300mmがある。70-300mmはAF性能と暗さを除けば良いやつだ。が、50-200mmSWDはさらに良い。ただ、1キロという倍の重量が案外ネックだ。だが、いつかは更新したい。
 持っていないのは広角ズームだ。だが、竹広角ズームは11-22mm、広角は換算22mmとそこまで広角ではない。広角を持っていない理由が、GX200の存在だ。標準で換算24mm、ワイコンを付けて19mm相当という広さを写せる。これは梅ズームの9-18mmに匹敵する。これにより、9-18mmが購入対象から外れる。そのため、今の今まで「GX200があるから十分」と、広角レンズの導入は見送ってきた。
 でも、よく考えると、オリンパスには広角ズームはまだあるのだ。

OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0

OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0


松竹梅の松。オリンパスの誇る超ハイグレードなレンズ。7-14mmF4.0。まだ主力がE-330だった時代、フォーサーズの作例をいくつか見て「グッ」と来たのはいつもこのレンズだった。極めて扱いにくい「」広角レンズだ。
 これを導入した無かったのにも理由があり、実はマイクロフォーサーズで同じような性能のレンズがパナソニックから発売されている。マイクロへの移行を考えさせていたのもこのレンズが原因であったのだが、どうしてもパナソニックのレンズはデザインが気に食わない。なんだかんだ言ってオリンパスのデザインが好きなのだ。
 しかし値段は二倍。オリンパスの最高峰レンズ。その中でも安いといっても高いものは高い。だが、それは新品での話。中古で買えばだいぶ安く買えてしまう。
 さてどうする?ボーナス出るし、いっちゃう?
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 最後は撮影中のE-30。三脚はバリバリ活用中ですが、早くも雲台を自由雲台に変えたくなってきた。