備えあれば憂いなし!

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 休みの日はサイクリングに限る!ということで、この日もぶらぶらとしてきたわけだ。あんまりブログのネタになりそうなものがないのでカメラネタばかりだが、自転車は乗ってます。正直最近はブロンプトンばかりに乗っていて、ロードバイクのクォークの出る幕はあんまりない。が、今日のテーマは「登り」。クォークの登坂力を活かして、坂があればとりあえず上る方向だ。
 と意気揚々と出発。だが、再び下宿に戻ったとき、そこには変わり果てたクォークの姿が…!

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 E-1って格好いいよね。というわけで今日のお供はE-1です。相変わらずE-1で写真を撮るとなぜか楽しい。出てくる画はE-30のほうが遥かに高画質で失敗も少ないが、楽しい。感覚はフィルムカメラで撮っている感覚だ。不思議だ。
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E-1+ZD14-54mmF2.8-3.5II(ノーレタッチ)

 で、相変わらずな色合い。
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E-1+ZD70-300mmF4.5-5.6

 その後も淡々と道を進み、日も傾く。ライトを忘れたので、日が落ちる前に帰ろうと、早々と帰路に着いていた。クォークは良い自転車だ。いつもいろんな場所に連れて行ってくれる。
 知っている道に出て、下宿の前に戻ってきた。まだ日が沈むには時間がある。どうせならと、私用を済ませておこうともう一っ走りすることにした。私用を済ませ、再び帰路に着く。あと二山越えれば下宿だ。今日の夕食は何にしようか、と、そんなことを考えながらペダルを回す。ホイールのフリー機構がカリカリと音を立てる。
 カリカリカリガンガンガンガンガン!
 何事かとペダルを止め、道路脇に自転車を寄せる。一瞬リアディレーラーに何か巻き込んだか?と思ったが、異常はない。なんだろうとホイールを回して、そいつを見つけた。
 タイヤにとても大きなワイヤーが突き刺さっていた。太さは5ミリ、長さは5センチぐらいの、恐らく有刺鉄線の残骸。なんともとんでもないものを踏んでしまったものだ。日もだいぶ傾いている。急いでチューブを交換しなければ。
 チューブ交換もなれたものだ。が、ずいぶん久しぶりだ。前にチューブ交換をしたのはいつだったろうか?と思いツール缶からチューブを取り出したときに気づいた。

「俺、前チューブ交換した後、ツール缶のチューブ、交換したっけ?」

 いや、そんな馬鹿な。ちゃんと交換しただろう。と、とりあえず軽く空気を入れてみる。
 ……なんとなくエアーが漏れている気がするが気のせいだろう。
 で、組みあがってエアーを送っているはずなのだが、おかしいな、全然タイヤが膨らまないぜ。


 そんなこんなしていたら、自衛隊施設から君が代が流れ始める。日没だ。顔を上げると、そそり立つ山。これを超えなければ、帰れない。
 そっとクォークに手をかけ、一歩踏み出した。今度は、俺がお前を送ってやる番だ。
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 不幸中の幸いか、なんとか歩いて帰れる距離だった。自転車ならそんなにかからない道も、歩くとなるとやはり遠いものだ。
 で、俺気づく。

「歩いても何とかなるもんだな」
 俺、ポジティブ。


 どうでもいいことに行動力を発揮する私は、今履いている靴の靴底が磨り減っているので、これを機会に買い換えようと決心。クォークを整備スタンドに放置して再び外の世界へ。
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 そして、クリマスバーゲンの靴を抱え帰ってきた。よし、これで今度は何十キロだろうと歩いて帰れるだろう。パンクでもメカトラブルでも何度でも来い!我ながら素晴らしい対策だ!

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