NEXT STAGE

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 横浜のほうでCP+というカメラオタクの集いが今日からスタートしました。
 我らがオリンパス社長主導で行われた今回のイベントだが、普通のフォーサーズについては全く音沙汰なし。まあなんとなく予想はしていたが、これで一つの決心はついた。どうせこのブログもあと少しで閉鎖に追い込まれるし、言いたいことは言っておこう。
 オリンパスとは進むべき道が違っていた。

 オリンパスがデジタル一眼に初めて投入したE-1は、黒くてでかくて重い、男前のカメラだ。だが、今現在オリンパスが進んでいる道は、女々しい限りである。E-P1が発表されたあたりまでは良かった。オサレなカメラだと感じた。E-410がはじめてお披露目されたときのような、オンリーワンの存在が生まれたことは、フォーサーズ使いとして誇らしく思った。が、E-P2、E-PL1と、ひたすら同じ傾向が続き、違和感を感じ始めた。雑誌でもたびたび紹介されるデジタルペン。私は自転車、それもロードバイクに乗っているが、ノーブレーキピストがオサレアイテムとなってから、自転車が軟派な乗り物となったように思えあまりいい気分をしていない。そして、いまその気持ちがカメラにも感じ始めた。
 ミラーレスが悪いわけではない。ソニーもサムソンも作っているし、リコーもミラーレスといえばミラーレスだ。カメラの主力がレンジファインダーから一眼レフカメラに移行したように、次第に移行していくのだろう。だが、E-PL1を見て、触って、体中に虫唾が走ってしまった。同じマイクロフォーサーズのG1、GF1などでは感じなかった気持ち悪さだ。デザインが生理的に受け付けないパナソニックのカメラだが、作りはしっかりしている。もし私がオリンパスに固執していないなら、GF1を買っただろうし、G1も買っていたかもしれない。女流一眼などとふざけたキャッチコピーだが、中身はしっかりしているのだ。ひたすら外見にこだわるオリンパスとは違う。マイクロフォーサーズが立ち上がり、パナソニックは一気にレンズを増やしているが、オリンパスは極めてスローペースである。オリンパスのレンズが出るころにはとっくにパナソニックから同じ焦点距離でより高性能なレンズが出てしまうという皮肉も起こっている。
 何より今回不快に思ったのは、完全に普通のフォーサーズが無視されていたことだ。E-3後継機はどうなったのか?レンズのロードマップにあるマクロレンズはいつでるのか?結局放置状態だ。口では「開発続けてますよ」と言っても、これでは待っている身としては説得力のかけらもないのだ。
 E-P1が出た後、E-520あたりの後継機が出るのかと思えば、丸一年以上普通のフォーサーズは音沙汰なし。フォーサーズ使いはだんだんと不安を感じ始める。普通のフォーサーズマイクロフォーサーズに飲み込まれる、と。一方ミラーレスを発表したソニーは、発表と同時に一眼レフの発表も行った。極めてシェアの低いであろうαマウント使いだが、現在のフォーサーズ使いのような不安はもたずに済んだだろう。やはり世界のソニー、商売がうまい。
 オリンパスは、マイクロフォーサーズは普通の一眼レフより小さくて軽くてダサくないよ、という売り文句で販売しているが、つまりそれは「フォーサーズよりマイクロが優れていますよ」と宣伝しているようなもので、フォーサーズ使いとしてはちょっと待て!と言いたい。
 まあひたすらフォーサーズ使いの不安を述べたところで結論を言うと、フォーサーズはE-3後継機を買って最後にする、ということ。今ある機材を売って別のマウントに移るわけではない。フォーサーズフォーサーズで満足しているので手元に残し、今後は二軍選手にとして頑張ってもらおうと思う。マイクロから優秀なボディが出ても、あくまでサブとして働いてもらう。とにかく、メインで使うのは止めようということだ。理由は簡単、ワクワクがないのだ。次はどんなボディが、どんなレンズが出るのかをワクワクしながら待ちたいのだ。買うかどうかは別として。
 新たなカメラとしてニコン、キヤノンのどちらかになるだろうが、オールドレンズが使えるニコンが有力だ。だが、使いたいレンズはキヤノンに多い。ボディはニコンだったりする。けどまあE-3後継機が出たらとりあえず当分はそれで満足するだろうから、購入はまだ当分先だ。ちなみに、ひねくれ者なんでシグマに行くかも分からないです。フォビオンサイコー!
 とはいってもCP+はまだ始まったばかり。後日一大発表があって、「すいませんでしたオリンパス!」といえる時が来るかもしれない。まだまだ希望は持っておこう。とりあえずE-3後継機を買うことは半ば確定です。




 以下CP+で発表されたことを含めた最近のカメラつれづれ。




 リコーはGXRとして二種類のカメラユニットを展示。なんというか、リコーはユーザーの声を大事にするな〜。ていうか、28-300mmユニットもLC-2でレンズ守るのか…。そんなリコーが大好きだ。ということで、GX300を死ぬまで待ち続けます。
 ペンタックスは、超スーパーグッジョブ。なんとか無理すれば手の届く価格に中判デジタル一眼を発表したことは凄い!死に掛かってからいい仕事をするようになったペンタックスだが、これが最後のともし火でないことを祈る。というかマジ頑張れペンタックス
 パナソニックは普通にG1後継機。ダイヤルが前から後ろになったりと、普通に使いやすくなっていそうだ。全体的に性能も向上し、普通に後継機。ここまで安定していると逆に怖い。明らかに間に合わせなE-P2を出す某社とは違う。14mmF2.5はGXRのカメラユニットとガチンコバトルになりそうだ。