魅惑の標準レンズ A12 50mmF2.5マクロ

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 GXR購入に至った背景には、こいつの存在を忘れてはならない。というか、これがあったから購入に至った。
 断言すると、標準レンズ、そしてマクロレンズとしてもかなり高い性能を誇ると!
 暗いところとマクロ以外で使えるオートフォーカス機能もおまけで付いてくるぞ!

 先日から述べていたように、長らく旅に出ていたわけだが、そこでGX200が大活躍した。基本的に仕事中なので一眼を振り回せない。プライベートでも荷物が制限され一眼を持ち歩けない。なんてこった、目の前に素敵な被写体があるのに見逃すってのかオイ!というシチュエーションを体験し、常々思った。小さな一眼が欲しいと。


 そこで奴を思い出した。マイクロフォーサーズだ。やっぱり俺はオリンパス一筋だぜ!と電気店に駆け込む。早速電源を入れて操作開始!オリンパスのUIには慣れっこだ。数分手にとって見て、そっと陳列棚に戻す。駄目だこりゃ。なんというか、操作性は絶望的に悪い。いや、普通のフォーサーズとあんまり変わらないはずなのだろうが、一々アニメーションしたり、考えられてないボタン配置など使っていてイライラするのだ。ペンFの劣化デザインは許せても、安っぽいレンズは何とかならないものか…。そのパンケーキも換算35mmとあまり好きな画角でなく、なんかズームレンズは沈胴式だったりで使いにくいはで、まあつまり、合わなかった。GF1は比較的良かったのだが、パナソニックのカメラはデザインが生理的に受け付けないので却下。そんなこんなで、改めて自分はマイクロフォーサーズが合わないと実感して、その場を去ろうとした。
 とその近くに、GXRが置いてあった。ああ、そういえばリコーがそんな変体カメラ作ってたっけ、となんとなく触ってみた。GX200で操作は慣れているのでサクサクと操作できる。操作できてしまう…。なんだこれ、凄いぞ。


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 話は変わって、単焦点レンズは楽しい。初めて手にした単焦点レンズは、OMの50mmF1.4だった。それまでZDのズームレンズを使っていた身からすると、それは衝撃だった。今までどれだけ自分がズームの恩恵に助けられていたかを知り、足で構図を作ることを知った。ズームなんかできなくても何とかなることを知ったのだ。
 50mmという焦点は世間一般で標準レンズといわれるもので、広角っぽくも望遠っぽくも撮れる魔法のレンズなのだ。つまり、万能レンズだ。OMのレンズに50mmF3.5というマクロレンズというものがあるが、これはなかなか気に入っている。50mmでありながらマクロレンズなので、あらゆる物が撮れる。OMで写真を撮りに行くとき、一つだけレンズを選べといわれればこのレンズを選ぶ。少々暗いが良く映るレンズだ。
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 マクロ撮影できる標準レンズ。つまりそれはこのカメラユニットと同じだ。換算50mmF2.5。私がGX200の後継機として頑なにGRを買わない理由に、その焦点距離にある。28mmという画角は、使いやすいのだがあまり好きじゃないのだ。28mmは広角レンズだ。どうもがいても広角レンズだ。昔から換算50mmぐらいのコンデジが出ないものかと思っていたが、私が知る限りDP2ぐらいしか出ていない。そこに現れたこのカメラユニット。一見大きく見えるが、小さなOMと比べてもこの通り小さい。フィルムカメラと比べてもしょうがないが、これがデジタル一眼と比べるとこうなる。
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 圧倒的な小ささです。そのくせE-1よりも良く映りやがります。こいつは化け物だ!

 実際50mmという画角は言い方を変えれば中途半端だが、使いやすい。リコーが一発目にこのカメラユニットを出したのは個人的に英断だと思う。やっぱりリコーはニッチな市場に強いね。
 ということで、明日ようやく実戦投入です。