高倍率ズームに還る 後編

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前編からかなり日は経ったが後編です。
 つい先日まで日本全国津々浦々の旅(仕事)に行って来たのですが、その間使っていたのが、LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.という相変わらずクソ長い名前のレンズです。 L-RS014150という別名もありますが、このブログのタグはLD14-150mmとしてます。
 旅から帰ってしばらくGXRで忙しかったので感想を述べてなかったが、ここでざっくり解説。
換算28-300mmという幅広い画角をカバーできるので、撮影はこれがあれば全く問題は無い。18-180mmは明らかに画質は「う〜ん…」だったが、こちらはそんなに気にならない。望遠端では結構寄れるので、簡易マクロも可能。一緒に持っていったZD50mmマクロに比べるとやはり画質は劣るが、十分。
 高倍率というのはやはり便利で、プライベートな写真を撮る場合重宝した。旅の写真のほとんどが知人が写っていたりと公開できないので、差し支えの無い写真たちを公開。

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 季節はちょっと戻って春。サクラの季節。撮影地は九州某所。「iphoneで桜を撮る」の場所と同じ。
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 写りをどうこう言う趣味は無いが、忘れないで欲しいのは、これが10倍ズームだということ。
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 撮影地は北上して京都府某所。しかし京都市まで電車で二時間以上かかる場所。電車が朝、2時間に一本なのはびっくり。
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 不思議と天候に恵まれない旅で、E-1を持ってこなかったことに後悔した。
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 真昼間からイチャイチャする蟲。
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 子どものころ刺されてしばらくトラウマになった鉢。刺激しなければ刺されないと知って接近。なんかさっきからネイチャーマクロが多いが、最初に述べたように個人を特定できる写真ばかりなのと、記録的な写真はGX200に任せていたため。
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 例えばこういう写真。広角はやっぱりGX200が強い。ぼかさないならボケないコンデジの方がカリッと写る。まあ11-22mmを持って行かなかったのもあるが、11-22mmを持っていくならDW-6を持っていく。
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 撮影地は変わって北海道の大人の町、すすきの。夜になると一緒にいた先輩方はこの町の中に消えていった。いったいこの街に何があるんでしょうね。純粋無垢な私には何があるか全く分かりませんことよ。


 まあこんな旅でした。GXR購入のいきさつに書いたように、「一眼を持ち出せない状況」が多発し、あんまり一眼で写真が撮れていません。最初に述べたように公開できない写真が多いのも原因で、載せられる写真は少ない。そして何より、一緒に持っていった50mmマクロは化け物じみた性能で、神レンズと謳われる理由が分かった。今回花の写真が多いが、14-150mmのテレマクロも凄いが、50mmマクロは性能が頭一つ上。通常のスナップ写真も活躍した。14-150mmの便利さよりも、その吐き出す画に惚れ惚れして、換算100mmという使いにくい画角でありながらも活躍してしまった。ZD50mmF2は凄い。フォーサーズ使いでマクロを撮る人は、迷うことなく買っておけ。絶対に後悔しない。…外観、特にフード以外は。
 14-150mmだが、写りは悪くない。というか気にならないほど良い。18-180mmから14-54mmに移行した際、いかに18-180mmが「う〜ん…」な画質かに気づき、高倍率ズームに対する偏見を持っていた。が、これは特にそんな気にはならない。これって凄いことだ。14-54mmで撮った写真と並べても、どっちがどっちだか良く分からない。つまり、フォーサーズの標準ズームとして十分やっていけるわけだ。気になるオートフォーカスであるが、無音である。全く音がしません。スピード自体は14-54mmよりも遅い。が、無音である。実用上全く問題にならない速度だ。また、ライブビューのAFに対応し、マイクロフォーサーズでも使えるという特徴もある。が、マイクロフォーサーズで使うには明らかに大きすぎるわけだが。
 欠点を挙げるとすれば、その操作性だ。ZD、つまりオリンパス製レンズとすべての操作が逆だ。まずピントリングとズームリングの位置が逆。ズームリングの回転方向が逆。これは慣れるしかない。逆に慣れると今度はZDの操作に戸惑うから困る。また、ZDではおなじみの防塵防滴では無い。レンズ内手振れ補正なのでE-1とも相性がいいが、E-1の防塵防滴を活かせないことになる。なお、その手振れ補正だが、効きはE-30のボディ内よりも劣る印象。また、慣れてないせいか、ファインダーの動きとカメラの動きが一致しないので、特に望遠時に酔う。一般論は逆らしいが、慣れなかった。ボディ内手振れ補正との相性も問題があるらしく、終始オフのままだった。もちろんE-1で使う場合は常時オンであるが。ちなみに効きは2段から3段ぐらい?サイズも14-54mmと比べて一回り大きく、フードはなぜか二回り大きい。「フードはでかいほうが迫力があっていい!」と思っていたが、バッグの中で嵩張ってしょうがない。ねじ込み式のフードにしようかと本気で考えている。



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 結論としては、フォーサーズの標準レンズとしてやっていける。というか、このレンズがあれば何も入らない。今回持っていったコンビ、これと50mmマクロがあれば十分ではないだろうか?もしくは同じライカの25mmF1.4。広角から望遠までこれ一本で十分だ。繰り返そう、フォーサーズはこれがあれば何もいらない。ただし、フォーサーズ梅レンズは小型ながら十分な性能なので、重量的にはこれ一本よりも二本、三本持って行った方がいい。しかし実際問題交換するのは手間なので、そんな面倒くさがりには持って来いのレンズだ。面倒くさがりじゃ無くても、レンズ交換しなくてもいいんので、とっさに広角から望遠に切り替えれる機動性を求める人にもオススメ。このレンズ一本あればあらゆる状況に対応できるので、お金に余裕がある人は買って損は無い。中古でも10万するから、正直あまりオススメできない。実のところ、すべてがひと段落したら手放そうかな?とも考えている。実際14-54mmと50-200mmがあれば必要の無いレンズなので。個人的にこれを買うなら、ちょっぴり安い25mmF1.4をオススメしておきます。あれは凄いよマジで。