E-P3再戦力化計画!?

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E-P3+G20mmF1.7

E-M5が発売され、すっかりお役御免となったE-P3。箱に戻し、さあカメラ屋に売りに行くぞ、と思った矢先、ちょっと思いとどまらせる事件が起こった。E-P3、もしかするとまだお前には役目が残っているのかもしれない…。
今日は自転車乗りの永遠の課題、自転車とカメラの共存について。

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E-P3+G20mmF1.7

E-M5はメインカメラでありサブカメラである。メインカメラの能力を持ちながらサブカメラの可搬性。とても便利だが、ここで一つ問題が生じた。私は普段メインカメラは背負い、サブカメラはすぐに使えるように上のような小さなバッグに入れている。ベルトループに通したり、バッグに付けたりと使い方はさまざまだが、サブカメラはすぐに使える状態にしている。基本的に自転車移動なので、走行のリズムを崩さないのはとても大切だ。パッと出してパッと撮ってパッと戻す。サブカメラはこのスピードが大事。が、E-M5はバッグに入るには入るのだが、ファインダーがあるおかげで引っかかり、取り出しがスマートではない。ならば、いっそストラップをたすき掛けにして、むき出しで走ればいい。という結論に至った。
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自転車で走行中、ストラップをつけたままだとカメラがぶれて邪魔でしょうがない。が、E-M5は比較的小柄で軽く、うまい位置に位置すればカメラが暴れないことが分かった。これならいけそうなので、むき出しのまま走り出したわけだ。ふと気になる被写体を見つけ、自転車を止めカメラを構える。うん、これならいけそうかも?と思った矢先、事件が起こった。

アイカップが無くなっている!

これは緊急事態だ!が、走り出してそれなりの距離を走っている。どこで落としたかなんて検討もつかない…。調べてみると標準のアイカップEP-10は通販などでは取り扱っていないらしい。大型のEP-11もまだまだ品薄だし、アイカップの最入手は地味に面倒だ。
なんてこったい。これ以上被害を増やさないようにE-M5をバッグに戻し、撮影を続けた。

と、いうわけでE-M5はメインカメラとしては十分やっていけるのはわかったが、困ったことにサブカメラとしては不合格だった。メインカメラとサブカメラを無くすために導入したE-M5だったが、結局今後も2台体制に戻すのが賢明だ、という結論に至る。
そこで白羽の矢が立ったのがE-P3。元祖サブカメラの意地を見せ、奈落の底から大復活である。
ということでメインカメラはE-M5、サブカメラはE-P3でいきます。おしまい。とはいかず、いろいろと変な欲が出てくるものである。
改めてサブカメラを考えてみる。私は写真の種類について「記憶写真」と「記録写真」に分けている。記憶写真はそのとき感じたように撮る、まあ作品のような写真。一方記録写真は色も形もそっくりそのまま写す写真。主にメインカメラが前者を、サブカメラが後者を撮ってきていた。記録をとる、というのは私が自転車に乗って走る上でとても重視している。ちなみにこの呼び名、私が勝手に考えたので他所では使えません。と、書いておいてググってみると結構ヒットした。まあ意味は違ったが。
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E-M5+G20mmF1.7

話を戻す。走っていていろんなものに出会う。綺麗な景色だけでなく、変わった景色、おかしな景色。景色だけではない、人や物、動物だってそうだ。そのとき得た感動を忘れないためにも、記録を撮るのはとてもいい思い出として残る。そもそも私が写真をはじめたのが「思い出を綺麗に残す」のが目的であった。最近では記憶写真を撮るのに頑張っているが、もともとは記録写真出身なのだ。
自転車と写真。この二つの両立は意外に難しい。私は未だに悩んでいる。しかし、最も求められるの速写性なのは間違いない。先にも述べたが「パッと出してパッと撮ってパッと戻す」のがとても大事。自転車で最も疲れるのは発進なので、停止というのはできるだけ避けたい。停止したとしても、停止の時間もできるだけ短くしたい。あと、あまりしちゃいけいないのは分かっているが、走行中こそ写真が撮りたい。そういうときこそ「パッと出してパッと撮ってパッと戻す」のは重要。
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走行中に撮るのは絶対的な安全性が確保された状況でしか撮れないが、一番自転車写真っぽくて好き。でも危険なのでオススメできないし、なるべく撮らないようにしている。個人的重要撮影タイムは信号停車中だ。いやおうなく停止させられるので、この時間を有効に使いたい。十字路などで撮った何気ない写真が、後々ルートを思い出したりするのに重要な存在になったりする。最近は旅レコというGPSロガーを導入しているのでルートは分かるが、やはり写真があるかないかの差は大きい。GX200を手放してからこういった写真が撮れなくなったのでとても恋しい。
なぜ撮れなくなったか。それは単純にカメラが多きくなったから。GX200は小さいのでポケットにいつもおさまっており、気が向いたら「パッと出してパッと撮ってパッと戻す」ことができる。GXR以降、E-P1、E-P3と画質と引き換えにサイズは大きくなった。その重量もあって、とてもポケットに突っ込む気にはなれない。
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ならコンデジ導入すればいいじゃん。などという愚問はしてはならない。いやね、なんかこれだけカメラに何十万と金かけて、結局数万円のコンデジに戻るってのはなんか負けたみたいで嫌なのだ。コンデジは導入しない理由は本当にこれだけで、コンデジ使うぐらいならiphone使え!が私のモットーです。
と、いうわけでコンデジがダメならミラーレスとなる。E-PM1の価格を見てみると、だいぶ値段が落ちてきたがE-M5買ったばかりで貯金には余裕はない。いやいや、新たに買う必要ないだろ、だってE-P3がいるじゃないか。ということに気づくのに数時間かかりました。


ここでようやく本日のお題、「E-P3再戦力化計画」が発動したわけである。我ながらクソ長い前置きである。だがここからがさらに長い。
改めてE-P3を見て思う。デカイ、と。それもそのはず、E-M5と比べサイズはほとんど一緒で、横幅は上回っている。いくら17mmF2.8が薄いレンズとはいえ、とてもE-M5のサブというには大きい。さらに記録目的では17mmF2.8は画角が狭い。やはり最低でも換算28mmは欲しい。
中古ではパナの14mmF2.5はとてつもなく安い。17mmF2.8より薄いし、導入しようかと考えたが、見てはならないものを見てしまった。それはGF3である。GF5の発表もあって今とんでもなく安い。なんと14mmF2.5を単体で買うより、セットで買ったほうが安いのだ。わけが分からない。GF3はいい感じに吹っ切れたカメラで、サブに使うには適している。心は揺れ動く。いやでも…。そうだ、GF3と14mmF2.5だと手振れ補正もないし、失敗写真が増えそうだ。と、なんとか買わない方向に持っていこうとする。が、その横には待ってましたと言わんばかりに電動ズームキットが私を誘惑する。電動ズームPZ14-42mmも導入したいレンズだったが、オリンパス機では本領発揮できないので導入は見送っていた。が、GF3なら本領発揮できる…。
いやいやダメだ。いくら電動ズームキットがお買い得価格とはいえ、さすがに予算オーバーだ。
もうこうなったらプライドを捨ててコンデジに行くしかない!しかも防水で!防水デジカメの火付け役は意外なことに我らがオリンパス。が、発売当初はその出来の悪さに閉口し、その後もたいした進歩もなかったので今では気にも止めなくなっていた。
気がつくと各社いろんなモデルがでていてビックリした。それよりオリンパスのコンデジがいい液晶使っているのにビックリした。なぜミラーレスにその優秀な液晶を採用しなかった…。
いろいろ調べた結果、ソニーのTXシリーズが画角も広くていい感じだ。が、これも昔触って「産業廃棄物」の称号を与えた思い出がある。たしかレスポンスが遅く、さらに起動時間はとってもやばいぐらいこりゃダメだろってくらい遅かった。昔の記憶なので不確かだ。
ネットでどんなに調べても結論など出ない。やはり普段は足を向けないコンデジコーナーに足を向けるべきなのかもしれない。給料が入って気が向いたら行ってみよう。ダメならGF3にいくのもいいだろう。

いろいろ考えた結果、とりあえずE-P3は使うが、あくまで繋ぎになりそうだ。E-P3を元手に別のカメラを買ったほうが良さそうだし。まだ結論は出ていないが、結局二転三転して「メインカメラ+サブカメラ」の運用になるわけか。一台体制はどうも性にあわないようだ。

最後に、E-M5のアイカップのその後。撮影中、アイカップが無いためEVFでの撮影がし難かった。やはりアイカップ無しで撮影するのは辛すぎる。帰ったらサポートに電話だな、なんて考えながら、浮かない気持ちで撮影を続けた。その日の撮影が終わり、帰り道は来た道と同じ道を選んだ。諦めきれない。僅かな望みをかけて、地面に集中する。もしかするとまだ落ちているかもしれない…。
それなりの速度で走っていた。落ちてどこか遠くに転がっていったかもしれない。また見つかる可能性は極めて低い。それは分かっている。だんだんと家に近づく。心の中で諦めの感情が広がってくる。

やっぱりダメか…。










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奇跡。




これを見つけた瞬間、E-M5との運命を感じた。こいつとなら、やっていける。根拠はないけど、自信が沸いた。