ブロンプトン その後

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EOS5D2+EF100mmF2.8Lマクロ

チェーンリングの間から見える謎のワイヤー、その正体とは…。

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哀れすぎるシフトアウターの姿。前回の改造後しばらく好調だったが、こんなことになってしまった。ブロンプトン特有の後輪を折る駐輪状態から走行状態に戻し、さあ走り出そう、と踏み出した瞬間嫌な感触が…。はじめはチェーンが外れたかと思ったがそうではない。足元を見るとシフトアウターのワイヤーが見るも無残な姿をさらしていた。
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ワイヤーの取り回しを間違えていたのが原因で、本来であればフレームの内側を通っていないといけないのが、外側を通っていた。上の写真で言うと、上が正規で下が間違い。外側に通っていたためアウターが外側に飛び出し、チェーンとギアに巻き込み、引き裂かれてしまった。なんというイージーミス。なぜ気づかなかった。
と、いうことでまたシフトケーブルの交換。ここ1ヶ月ぐらいで3回目になります。もう飽きた。飽きるほどなので作業もさくさく終わるだろう、と思っていたが、これが1時間近くかかる大仕事となってしまった。
ブロンプトンのシフタケーブルの交換は面倒だ。シフトレバーを分解し、シフトケーブルを引っ張り出さないといけない。早速シフトレバーを分解しようと、アーレンキーをあてがうと、グニュンといった感触が手に伝わる。
これは…なめたな…。何の冗談か、ねじ山が逝ってしまった。工具のサイズも間違えていないし、異常なトルクで締めた覚えも無い。だが、現実はこの結果だ。ここが開かなければワイヤーは交換できない…。いきなりの手詰まりか…。そう思ったとき、一筋の光が指した。
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シフトアウターは死んだが、シフトインナーは生きている。
そうか!アウターだけを交換すればいいのか!哀れな姿となったアウターだけを取り除き、シフトケーブルだけが車体に残る。さすがシマノのインナーケーブル、まだ使える。ということで、新しいアウターを通し一件落着、と思われたが、アウターがインナーに入らない。この感触は、インナーケーブルがアウターケーブルの中で引っかかる感触。古いインナーケーブルの先端はアウター内で素線の"より"が解け、引っかかっていたのだ。こうなるとどうしようもない。先端を切っては通しなおす手もあるが、これ以上切ると変速できなくなる。こうなったらインナーケーブルを変えるほか無い。でもどうやって?
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こうすればいい。というか、ブロンプトンのシフターって分解しなくてもちゃんとケーブルが外せる構造になっていた。が、出口が小さく、純正以外のケーブルは脱出不可能。なので今まで気づかなかった。今回気づいたため、穴をヤスリで拡張して脱出に成功させた。あとは簡単なもので、いつものようにシフトケーブルのタイコを加工して取り付け。3度目となると内装ギアのインデックス調整も慣れたもので、サクッと決めることができた。
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アウターの取り回しも改善し、レッツ試走。ただし3本ローラーで。テストしてみた結果、特に問題も無さそうだ。
けどまあこれは「シフターを交換せよ」という神の啓示なのかもしれない。どちらにせよシフターは分解不能になったので整備不能だ。シフターの交換をするとなると、これを機に段数を増やしたりするのもよさそうだ。そうするとさすがにお金がかかるので、とりあえず当分は様子見。でも毎度毎度シフトケーブルを加工するのもだるいので、ブロンプトンに乗っている人は純正ケーブルを買っておいて損は無いだろう。
シフトケーブルの件は片付いたが、実はブレーキケーブルも問題があって、こっちも試行錯誤中。
まだまだブロンプトンMk-2の完成は遠い。